監修いただいた先生
これまでの記事では、指導報告書作成の3つのルール、更に上級編として不安を抱える生徒編をご紹介してきました。本記事では、上級編ケース2として、なかなか理解ができなかった、知識習得に時間がかかったことを伝えるケースをご紹介します。
指導報告書の書き方 ケース2:なかなか理解できなかった、知識習得に時間がかかったことを伝える場合
3つのルールを意識しながら、実際に指導報告書を書いていきましょう。今回のケースは生徒が授業を理解していなさそう、理解に時間がかかった生徒の様子を伝える場合です。
授業中、あまり理解ができていない様子がみられたり、授業後に不安げにしていても、「理解できていないようです」とは書きづらいのが本音でしょう。直接そのように書いたら指導力の問題では?と思われかねません。
そのような場合は、どこにつまずいているのか、どんなアプローチをしたらどう変化したのか、どの程度理解が進んだのかを具体的に伝えると良いでしょう。とはいえ、何も長文で解説する必要はありません。保護者がそれを読んで子どもの苦手分野を理解し、塾がフォローしてくれているから安心、と思ってもらえれば十分です。
以下がComiruを使って実際に作成した、今回のケースにおける指導報告書のイメージです。
「授業の内容があまり理解できていない」
授業中の様子
- 回答の間違いが多い。
- 間違い方が見当違い。
- わからない、できないと、すぐに諦めてしまう。
- いつもより注意力が散漫。
- うーん?と曖昧な受け答えをする。
指導報告書作成のポイント
- 取り組んだ問題のなかで、できなかったこと、できたことを項目で示しましょう。その日の授業の100%できなかったのか、その中でもできた問題はあるのか。できた問題については評価してあげましょう。
- 「この単元は苦手な子が多いです」「最初はみんな躓きます」など、客観的な事実で安心感を与えるのもいいでしょう。
- 今後塾としてどう指導していくのか、具体的に示しましょう。
以下がComiruを使って実際に作成した、今回のケースにおける指導報告書のイメージです。
次回は、他の生徒のケースもご紹介していきます。「こんな場合はどう書くの?」というご質問もお寄せください。お問い合わせフォームをご利用いただくか、LINEの友達登録を完了後にご連絡ください。(「LINE」はLINE株式会社の商標または登録商標です。)
▼他のケースもみる
▼関連記事