保護者がジャッジ!信頼感UP or DOWN <塾からの電話編>

塾運営へのシステム活用が進んできたとはいえ、保護者への電話連絡が必要なことも少なくないもの。せっかく電話したのに繋がらない、繋がったもののイマイチ反応がうすい・・・など気分が萎えることもあるのではないでしょうか。中には架電ノルマが課せられていて仕方なく・・・ということもあるかもしれません。 でも、ちょっと待って!保護者は塾からの電話を意外とシビアに見ているもの。信頼感を大きくUPさせることもあれば、逆効果ということも多いんだとか。実際に子どもを集団指導塾や個別指導塾に通わせている保護者のリアルな声を聞いてきました。

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保護者がジャッジ!こんな塾からの電話はやめて!

(1)郵便物や配布資料の到着確認のみ

「冬期講習のご案内資料を郵送したのですが、お手元に届きましたか?」「お子さんに新しい教材をお渡ししたのですが、ご覧になってますか?」といった電話。

かけている理由や背景はなんとなくわかります。でも、仕事中に塾から着信があり、慌てて離席して電話に出たら「冬期講習の資料、届いた?」だと徒労感を感じずにはいられないとの声も……。「え、それだけ?」と怒りすら覚えることもあるようです。ひと昔前のオフィスでよく見られた「FAX送りました」って電話するのにも似ているとの指摘も。

せっかくお互いに忙しい中電話をするなら「今回の冬期講習から、次の学年の先取り学習も本格化します。特にこの単元がキーになるので、お子さまにもお声がけくださいね。そのためにこの単元をざっと復習しておけるといいですね」といったプラスアルファの情報があれば、気持ちも変わるとの声が挙がっていました。

(2)保護者の希望を聞けばいいと思ってる

個別指導だから「保護者の希望を大切にしよう」という気持ちはありがたいです。でも、何の前情報や提案もなく、希望だけを聞いてくる姿勢には「テキトー感」を覚えるとの声も多くあがっています。

たとえば、あるご家庭では何の前ぶれもなく突然電話で「冬期講習ですが、何がしたいですか?中学の先取り学習でいいですか?」と聞かれて面食らったとのこと。

  • 現在はどこまで学習が進んでいるのか
  • 冬期講習でできるメニューはなにか
  • 塾としてのおすすめは何か

といった情報は一切なく、希望だけを尋ねる姿勢に疑問を感じずにいられなかったんだとか。

「冬期講習までに小学校の範囲が全部終了するのであれば、中学の先取りでも大丈夫です。ただ、先生方から見て理解度の浅い分野があれば、先取りの前にその分野の復習をやらせたいです。現在の学習状況から見てどうですか?」と質問すると、しどろもどろに。

「えーっと、お子さんの現在の進捗は・・・どうだったかな・・・・・・少々お待ちください(ドサドサっと資料の落ちる音)」と大慌てだった様子に「子どもの状況を把握しないまま電話してきたんですね」と一気に不信感が高まったとのことでした。

情報提供なしに希望だけ聞くのと、プロならではの提案を示したうえで希望を聞くのとでは、同じ「希望を聞く」でも雲泥の差です!

(3)保留中の会話が丸聞こえ

「少々お待ちください」のあと、どうしてますか?保護者は保留中も、耳、そばだててますよ!

講師同士で特定の生徒について話している会話が聞こえ、情報管理が心配になったという保護者もいれば、大声で盛り上がっておしゃべりしている声が聞こえて「真面目にやってくれてるのかな…」と不安を覚えたとの保護者も。

保留音を流すということももちろんですが、誰かが電話をしている際の会話にも十分気をつけたいですね。講師にも注意を促していきましょう。

保護者がジャッジ!こんな電話なら信頼感爆上がりする

(1)保護者の心配に先回りした電話

生徒や保護者の特性をよく理解して、先回りして電話フォローしてくれると「エスパーか!」とうれしい驚きを覚える模様。

たとえば、生徒と相性のいい講師、あまりよくない講師を把握していて「3学期から、相性のいいA先生の出勤曜日がかわるんです。それに合わせて、授業曜日も変えますか?」と事前に打診されたという保護者。生徒1人ひとりをしっかり見ている塾の姿勢を感じて、信頼度が爆上がりしたそうです。

(2)特別感を覚える電話

「いやー、今回のテスト、すごくよく頑張っていて。僕も驚いて思わず電話しちゃいました」そんな電話に胸が高鳴ったという保護者も!

 

逆に、「今回のテストちょっと実力が出せなかったですね、この問題とこの問題は解けたはずですから本人と振り返りながら、こちらでフォローしますね」こんな電話に涙を流した保護者も!

保護者は、基本的には塾からの事務的な電話は減らしてほしいと思っているもの。「事務連絡なら、チャットやComiruで送ってきて」と思いつつも、全てを合理的・効率的に進めてほしいと思っているわけではありません。

生徒の頑張りが見られたとき、苦しんでいた生徒の努力が実を結んできたときなど、ここぞというタイミングでの電話は、保護者にとって嬉しいサプライズとなるようです。

 

「塾からの電話」に関するリアルな保護者目線、いかがでしたか? 通常連絡はComiruなどで効率的に進め、ここぞいうときに効果的に電話を活用していけるとよさそうですね。

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