保護者がジャッジ!信頼感UP or DOWN <塾通信編>

塾運営の通常業務に加え、特別講習…。毎日の慌ただしさからなかなか後手になってしまう塾通信。なんとか塾通信を出していたとしても、ただの事務連絡や翌月のスケジュールを一方的に渡しておしまいにしていませんか? 塾にとっては「我々はちゃんと塾通信を送りましたからね!」ということかもしれません。確かに多忙の隙間をぬって作られるご苦労はよくわかります。しかし、保護者がその内容を塾の意図した通りに読み取るか、そもそも保護者の手に渡るかどうかを確認するところまでやらないと、それは一方的な伝達に過ぎなくなってしまい、逆効果になってしまうことも…。 そこで今回は、実際に子どもを集団指導塾、個別指導塾、英会話スクールに通わせている複数の保護者に、塾通信についてのリアルな感想を聞きました。保護者がジャッジ企画!第2弾は塾通信編です!

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保護者がジャッジ!こんな塾通信はやめて!

 

(1)翌月の予定表と月謝の支払期日のみ

 

翌月の予定表と月謝の引落し日しか書かれていません。もちろん、大切な内容ではありますが、これならサイトで見るのでわざわざ印刷してもらわなくても構いません。おそらく本部が決めているものかと思いますが、もう少し教室ごとのカラーを出した方が、親しみがわきますね。スタッフから一言くらいあってもいいですよね。

 

(2)紙がばらばらと届く

 

とにかく紙が多い!最初はきちんとファイリングしていたんですが、あまりに多くて最近ではボックスに突っ込んだまま…。返信が必要なもの、事務連絡、授業内容に関わるもの、いろいろな切り口で攻めてくるので打ち返すのが大変です

 

保護者は塾からのお知らせだけを受け取っているのではありません。学校、習い事、兄弟がいればそれぞれの分…。必要な情報だけ適切な量にしてほしいですペーパーレスを切に望みます!できればメールでファイル添付ではなく、アプリで送ってほしいです。

 

参考:Comiruを使ったデジタルコミュニケーション

 

(3)身近な情報が得られない

 

中学受験に向けて情報収集をしています。塾通信では、共学化が進んでいること、グローバル教育、キャリア教育など、全体の流れを俯瞰して知ることができるのですが、各論がつかめません。少なくとも、通っているエリアの学校情報は教室発信で加えてもらいたいです。

 

合格者インタビューも、通っている教室の先輩の声が聞きたいですね。高校受験なら、中学での部活は何部で、いつから受験勉強に専念したのか、毎日何時間勉強したのか、定期テストの成績はどうだったのか…。自分の子どもに重ね合わせられる事例はなかなか得られないので、そのような情報があるととても助かります。

 

参考:Comiruを活用した成績データ、学習記録データの蓄積はこちら

 

(4)キャンペーンの案内ばかり

 

「友人紹介キャンペーン実施中!QUOカードプレゼント!」とか「キャンペーン終了!多くのご紹介ありがとうございました」とか、とにかくキャンペーンの案内ばかりの塾通信にがっかりすることがあります。ついには「当教室が全●教室中、紹介数1位となり表彰されました」との連絡まで。経営側にとってはキャンペーンや表彰は重要かもしれませんが、保護者にとっては正直どうでもいい内容です。

 

 

たとえば、紹介キャンペーンであっても、この塾のどんなところをどのように紹介して欲しいのかという提案があると気持ちも変わります。例えば、「数学の●●先生の神授業を、ぜひお友達にもご紹介してください」と言われれば、その先生の経験やスキルについて改めて確認することにもなると思います。

 

保護者がジャッジ!こんな塾通信ならガン見する!

 

(1)身近な情報、通っている学校の情報、塾だけが持っている情報

 

「●●先生は教科書と同じ例文を出題することが多い」「△△先生は記述問題で部分点をくれる」「コミル中学校の2学期中間テストの数学は基礎固めで乗り切れます」

 

このような、上の兄弟がいるママ友から得られるような情報ってとてもありがたいのですが、塾ならこのような情報が集まってくるのではないでしょうか。複数の学校から生徒が集まっていると思うので、うまく情報を整理して、それぞれに発信するような仕組みがあるといいですよね。塾通信という形ではなくても、壁新聞でもいいですし、伝わればなんでもいいと思いますが、保護者の目に触れた方が「この塾よく情報を握っているな!」と高評価確実です。

 

(2)教室の様子、先生・スタッフの人となりがよくわかる

 

「パイナップルの花を見たことがありますか?」

 

保護者会で、理科の先生からの第一声でした。聞けば、教室の入り口で今まさに咲いているのだとか。「子どもたちは理科の生物という分野で植物について学びます。学びの入り口は興味なんですよ」というお話だったんですが、この最初の2分くらいのお話で先生の人となりが分かった気がしました。

 

学校と違い、授業を見ることができません。その分、どんな先生か、どんな授業なのかが気になっていますし、お金を出す価値があるかどうか、テストの点数という結果以外のところでもジャッジしたいと考えています。

 

自慢の講師陣!と謳うなら、ぜひその人となりがわかるような情報を発信してほしいですね。パイナップルの話、聞いていた保護者の反応はよかったですが、不参加者もいたので、コンテンツとしてこの場で流してしまうにはもったいないなと思いました。

 

時々講師の紹介が写真付きで届きます。出身高校と今通っている大学が載っているので、子どもも興味を持ち、高校ではどんな風に勉強をしていたのか、今大学でどんなことをしているのかなど聞いているようです。身近に大学生の先輩がいるのはとても頼もしいですね。

 

(3)授業や子どもの様子が写真でわかる

 

授業や子どもたちの様子がわかる塾通信はありがたいですね。中学受験を控える小学生が重たいカバンとお弁当を持って塾通いしています。「遅くまでかわいそうだな」と思って送り出しているので、少しでも楽しそうな様子がわかるとなんだかホッとします。時々でも構わないので、そんな温度感のあるお手紙を入れてほしいです。

 

(4)他の家庭の状況がわかる

 

「よくある質問にお答えします」

 

うちは塾に問い合わせをすることが少ないのですが、塾通信で保護者から受けた質問・問い合わせとその回答が掲載されることがあります。定期テストの勉強の仕方、塾の課題の取り組み方、提出物について、時にはお弁当はどのくらいの量が適切かなど。

 

塾にとっても重複する問い合わせを減らすことにもなるでしょうし、保護者にとってもありがたいです。保護者に丁寧に対応していることがよくわかります

 

(5)入試動向などへの見解が示されている

 

「都立高校が男女別定員がなくなることでどんな影響が考えられるか」「2021年度大学入試は共通テストの数学Ⅰと数学Ⅰ・Aの難易度が高く、平均点も例年より大きく落ち込んだが、2022年度はどうなるか」など、塾ならではの見解が示されているとつい読み込んでしまいます見解が正しいか正しくないかではなく、見解を示していることが大切。塾としての姿勢や分析体制への信頼感を強くします

 

 

保護者目線のリアルな感想、いかがでしたか?個別指導か集団指導か、対象学年などによって、対応が分かれるところですが、こんな見方もあるのだという参考になれば幸いです。

 

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