兵庫県宝塚市で定員制の個別指導塾を運営している「個別教育フォレスト」。 偏差値の平均10アップを実現するその学習方法や、偏差値40台の生徒たちを、毎年「関関同立」合格へと導く秘訣を、同塾の代表取締役を務める安多先生に聞きました。
監修いただいた先生
学習サイクルを作ることで偏差値10アップ!?
偏差値10アップを簡単に実現するような魔法は存在しません。正直なところ、ごくごく当たり前のこと、当たり前にやり切りきることが、この結果に繋がっていると思います。では、「個別教育フォレスト」の当たり前のこととは何か、をご説明します。自塾では、「Plan」=年間カリキュラム(ロードマップ)を細かく設定、「Do」=進捗を見える化、「See」=学習進捗と理解度を確認して軌道修正の、3項目を繰り返しながら、粘り強く生徒と向き合う「学習サイクル」を構築しています。それでは一つずつ具体的に説明いたします。
生徒たちに年間カリキュラムを完璧に実践させるためには
まずは「Plan」です。自塾では、高校2年生の12月から、大学受験に向けての「年間カリキュラム」を立てています。この年間カリキュラムは、今まで「関関同立」に合格した生徒の学習履歴をトレースしており、何月に何を勉強したかが、分かるようになっています。そして我々は、この年間カリキュラムを生徒が完璧に実践していくため、どうサポートするかが、重要になります。例えば、2ヶ月でやりきる問題集であれば、1ヶ月で何ページ、1週間で何ページ、1日で何ページというような形で、まず細分化したものを生徒自ら計画を立てもらいます。1週間を7で割るのではなくて、平日(月~金)のみで計画してもらいます。スケジュールはずれる前提であらかじめ計画し、土日は予備日として、平日できなかった分をやってもらうようにしています。大切なのは、生徒が確実に実践できるように「細分化」することです。そして極論を言えば、この年間カリキュラムをそのまま実践すれば合格できるはずなのです。
立てた年間カリキュラムは「見える化」して進捗管理
次は「Do」です。進捗を管理するにあたり自塾の場合は、手帳や管理アプリなど、生徒のやりやすい方法で、立てた計画を形にしてもらいます。そして毎日、その計画が「実行できた」または「できなかった」、という内容を記入していきます。そして1週間の反省、今後の課題を生徒に書いてもらい、それを繰り返し丁寧にやっていきます。手帳でもいいですが、「コミル」にも進捗管理など、一元管理できる機能が充実しているで、それを使えばもっと楽になると思います。
学習進捗と理解度を確認し生徒と話し合いながら軌道修正
そして「See」です。先ほどお見せした手帳や管理アプリは、毎週(週1回・3~5分)、教室長が確認し進捗状況をチェックしていきます。それにより、思った以上に進んでいない生徒の早期発見につながります。そんな生徒には「大丈夫?」などと声がけなどをして軌道修正をしていくようにします。さらに1on1セッションでの進捗管理も有効です。2~3週間に1回(10分~15分程度)、教室長と高3生がセッション面談して、進捗状況を確認し、これからの学習の流れを提案していく方法です。基本的に学習計画はずれ込むケースが多いです。そのずれ込む部分をカバーしようと思ったら、勉強時間を圧倒的に増やすのが一番です。高3生に関しては、自塾のルールとして「強制自習」というものがあります。例えば「3・4月は週3回、5・6月は週4回、7月は週5回、8月から週6回は、夕方から夜の10時まで必ず塾にきて自習してください」というルールです。この「強制自習」をすることで、圧倒的な勉強時間を確保し、立てた計画を確実にクリアしていきます。その環境づくりのため、高3生は一年間使える専用の自習机、一人一台貸し出のiPad、さらに夕方にはパンの無料サービス、1月1日以外は自習室を開放など、しっかり勉強できる環境を整えています。学習サイクルの確立のためには、学習環境も重要だと思っています。次に理解度の確認は、個別指導を週に2~3回行うことによって、理系であれば数学・英語・理科、文系であれば英語・国語をチェックして、定着できているかどうか毎週確認していきます。また単語テストなども毎週実施し、点数がとれてないようであれば日曜日に追試といったルールのもと、学習計画がずれ込み過ぎないようにしています。
年間カリキュラムを着実に実施していれば理論上は合格できる
この学習サイクルを「机上の空論」にさせないために、自塾の場合は、どうすればカリキュラムを達成できるかを、徹底的に考えています。そして学習サイクルだけでなく、生徒と粘り強く向き合う、密にコミュニケーションを取ることも大切にしています。そんな生徒と向き合う時間を確保するため、出欠管理、成績管理、請求書管理など、煩雑な業務はコミルの機能を使って効率的に行うことで、時間を作ることもオススメします。ぜひとも、偏差値10アップの「学習サイクル」の確立のため、下図の「コミルの学習進捗管理方法」を参考になさってください。