塾講師にとって、質の高い授業を行うことと同じくらい大切なのが「生徒の自学自習の姿勢強化」。どれだけ神授業を行ったところで、生徒が意欲的に自宅学習を行わなければ成績があがることはありません。 とはいえ、自宅学習は生徒任せになっていることが多いもの。生徒の自室にまで押しかけて「勉強してるか！」とハッパをかけることはできず打つ手なし・・・とうなだれることもあるのではないでしょうか？ そんな中「講師の説得も説教もなしに、生徒が学習意欲を高め、本気で勉強するようになる魔法のアンケートシートがある」というのが、やる気管理の達人のComiruアドバイザー・峯岳徳先生。コミマグ読者の方だけに、峯式メソッド「意欲を高めるアンケートシート」を共有いたします。無料ダウンロードも可能なので、すぐに自塾の生徒に展開できますよ！
監修いただいた先生
「意欲を高めるアンケートシート」は上の画像の通り！
使い方は、黄色の部分に生徒に合わせた入試日等を記入するだけ。入試日までの残り日数や、そこまでの勉強時間、科目ごとの勉強時間を明らかにしたうえで、そっと生徒に手渡せばOKです。「アンケート下の表、埋めてみてね」と笑顔で言いながら…。
すると、こんなシートができあがるはずです！
具体的な日数や時間が客観的に明らかになることは、生徒にとってめちゃくちゃリアル。生徒は勝手に危機感を覚え、勝手に「本気でやらなきゃ」と自己説得するはずです。事実に説得され、行動変容が起きるというわけです。講師がごちゃごちゃと「勉強しないとやばいぞ〜」とせき立てなくとも、自ら意識を高め、学習意欲を再燃させ、行動を変えていくでしょう。
実際の記入例もご紹介します。島根県のとある塾で中2の生徒が記入したものです（※ 氏名や志望校、夢は消しています）
講師の先生は「中3でないから響かないかな」と思いつつも、何も話さず「用紙のみ」渡されたとのこと。講師が何を言わずとも上の画像の通り、しっかりと自己説得と決意が起きていることがわかりますね。こちらの生徒さんは記入後のシートを講師に提出する際にも「こういう"数値"で言われるとめちゃくちゃリアル〜」と言っていたそうです。
ちなみに峯先生は、集団授業などでこちらのアンケートシートを配布する際に、次のような言葉と共に渡していたんだとか！
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来年の■■県の『公立高校一般入試日』は2023年3月6日（月）7日（火）よね。今日は9月22日だから、入試まであと『約170日』。 この170日について考えてみよう。今から毎日自宅で『3時間集中して』勉強したとして、残された時間は170×3=510時間。 510時間かあ…うん、一日は24時間だから、510÷24＝21.25…あれ入試まで21日くらいしかない！うん待て待て！ 5教科入試だから…21÷5＝4.2日！…楽勝だね（笑顔） |
危機感をあおったり、べき論を語らず、笑顔を浮かべて話しているだけなのに、読んでいるだけでも「危機感」を覚え、「やらなきゃ」との意識が高まってきますよね。
峯先生にポイントを伺ったところ、次のようなアドバイスがありました。
- 笑顔で終わった方がより響きます。『もっと集中しよう』『勉強時間確保しよう』と生徒が自らを【自己説得】します。「残された時間は短いぞ」などと講師が説得することのないように！
- 集団授業なら、勉強時間は目をつぶって挙手で答えてもらっても良いと思います。『2時間の人…おっ一番多いねえ』などとコメントしたうえで、残日数・時間の計算をするのも良いでしょう。
- 印刷配布なら、回収後に「おっ、みんなだいたい毎日1時間以上勉強時間を増やしたねえ」「次回の授業で変化度合いを発表するか、Comiruで送るね」 と、すぐに「追加で」背中を押すのも効果的。
- 校舎や教室に『■■県公立入試まで、あと〇〇日』と掲示するのも効果的！しかし、入試の1週間前には『あと1週間もある！』とした方が良いでしょう。
生徒は、人に言われてやるよりも、自分で納得して自分の意思で決めたことのほうが頑張れるもの。「自己説得」こそが生徒を強く駆り立てます。塾の教室を離れても勉強に向かえる姿勢を授けることができたら、生徒はこれからの人生のどんな場面でも主体的に課題に向かう姿勢を再現し続けることができるでしょう。「意欲を高めるアンケートシート」はコミマグ会員の方であれば無料DL可能です。ぜひ、ご活用ください。
