目指せ令和のイケ教室長&イケ講師|ぜったいNG!身だしなみチェック

「授業力、指導力があれば塾の先生として合格でしょう!」とドヤ顔で鼻息荒めのあなた、鼻毛出てますよ・・・? もちろん、塾の先生は生徒が学習に集中できるようにサポートすること、生徒の成績を上げることが仕事です。しかし、忘れてはいけないのは、学習塾はサービス業であるということ。不潔な先生、服装に無頓着な先生は、生徒や保護者からの信頼も得難いのが現実です。 とはいえ、塾という狭い世界にいれば、ファッションに無頓着になってしまうのもわかります。でも、せめて身だしなみは整えましょう!今回は、塾業界きってのイケオジ(Comiru調べ)の大澤先生と一緒に、教室長、塾講師にふさわしい身だしなみを追求してみたいと思います。

監修いただいた先生

これはぜったいレッドカード!

教室長でも塾講師でも、自分が考えているより生徒との距離は近いと思ってください。そして、「こんなオッサンのことなんて別にみてないでしょ」と思っていたら大間違い!特に女子生徒は先生のことをよく観察しているものです。だから、こんな先生はレッドカード、一発退場です。


・メガネが油でギトギト
・スーツの肩にフケが積もっている
・服や身体についたタバコの臭い

一言で言うと、「不潔」ですね。今のご時世で言うと、マスクに染みがついているなんてのもアウトです。人間誰だって、不潔な人に近寄りたくはありません。でも相手が先生だったら、向こうから近寄ってくるでしょう?これはかわいそうです。

 

気をつけようイエローカード!

自分では大したことではないと思っていても、相手にとっては不快なことはあります。例えばこんなこと。


・長袖シャツの袖口が汚れている
・ビジネススーツなのに白い靴下を履いている
・シャツのしわ、汚れが目立つ
・靴が汚れている、踵がすり減っている
・白いシャツの下に柄物のインナーが透けている

確かに、チョークやホワイトボードでシャツが汚れやすいかもしれません。季節講習などで丸一日授業があるときは着替えを用意しておくとか、簡易な靴磨きを塾に用意しておくなどしておくといいでしょう。急に保護者が来塾したときにも重宝します。

ビジネススーツに白ソックスはダメなの?制服は白ソックスだったのに?なんてキョトン顔している場合ではありませんよ。新卒で塾業界に入った人、バイト講師から社員になった人にとっては、ビジネスマナーを学ぶ機会がなかったかもしれません。サービス業に従事する自覚を持って、基本的なビジネスマナーはぜひ身につけてください

 

身だしなみのルールを作って講師とも共有しておくこと

自分もさることながら、塾講師の身だしなみも整える必要があります。今どきの大学生のファッションセンスはよくわからんな、なんてスルーしていてはいけません。生徒や保護者にとっては、大学生といえど自塾の先生です。また、大切なスタッフの将来のためにも、ビジネスマンとしてのマナーを教えてあげることも大人の務めです。

例えばこんなとき、ちょっと口を出し難いと思うでしょう。

・女子のスカートの丈が短すぎるかな・・
・(特に女子の)胸元が開きすぎている、肌の露出がちょっと多いかな・・

オジサンが年頃の娘さんに対して「胸元が開きすぎだよ」だなんて、「キモ!」で一蹴されてしまいます。まず、最低限の身だしなみについては、採用時にルールブックとして提示しておくことが大切です。特に個人の感覚値によって捉え方が異なりそうなことは、図や写真で明記します。

<例>
・スカートの長さは膝上は5cmまでとする
・髪の色は10トーンまでが望ましい
・教室内ではノースリーブ禁止。羽織ものを持参すると良い
・音がなる、大きすぎるなど、華美なアクセサリーは授業中には使用しない

ルールがあることで、お互いにやりやすくなります。

また、髪の色など、地域によって容認できる範囲が異なる場合もあります。海に近い町はヤンチャ風な茶髪の塾講師が人気だったり、良家子女が多い地域では清楚な塾講師が人気だったりと言うことは十分にありえます。集めたい生徒に合わせて、スタッフ含め、教室の設えなど、塾全体の雰囲気を作ることが大切です

塾業界はビジネスマナーに関しては遅れていると言われています。一般企業で行うような新人向けビジネスマナー研修を取り入れている学習塾はまだ少ないでしょう。ネクタイの結び方、名刺の渡し方、スーツの選び方など、出来合いのものでも構わないので動画で用意しておくのもいいと思います。

 

鼻毛、口臭、体臭・・・相手に伝えづらいときどうするか

特に、臭い系の指摘は、教えてあげたほうが相手も助かるのはわかっていても、なかなか口に出せないものです。だからといって放っておくことはできません。個別指導だとしたら、生徒が隣に座るわけですからね。

こんなときは、直接ではなく間接的に伝えるといいでしょう。「生徒からこういう声があるから直してくれる?」と本人に伝えるのです。もしその不快要素が少しでも軽減できる方法があるなら、例えば「ボクも生徒が来る前にガムを食べているよ」「夏は出勤するだけで汗をかくだろうから着替えがあるといいよ」など、言い方の工夫はできそうです。

身だしなみ=塾をどう見せるかの問題

塾をどう見せるかは身だしなみでも決まります。きちんとしている、きちんと教育されている。ちゃんと改善してくれる。地域にも愛される塾になるには、まずはここからだと思います。身だしなみの観点でも、もちろん指導においても、保護者が何を望んでいるかを考えることです。講師にもファッションを注意するだけでなく、このような客観的な視点や顧客目線を教えてあげられるといいでしょう。

身だしなみについて細かい指摘を続けてしまいましたが、何よりも大切なことは、明るい人であることです。多少シャツにシワが寄っていても、夏に汗が止まらなくても、明るく挨拶できる人、周りを明るくできる人って不思議と嫌われないものです。学校を終えて、または部活を全力で頑張って、疲れているであろう子どもたちが塾に現れた時に、明るくこんにちはと言える人が何人いるでしょうか。身だしなみも含め、全体的にいい雰囲気で、明るく塾運営をしていきましょう。