効果的な塾の集客方法とは?さまざまな媒体を活用したマーケティング

監修いただいた先生

塾の集客方法といえば、一昔前は折込チラシや塾ポータルサイトなどのWebサイトでした。平成生まれの保護者が増えつつある今、アナログ媒体よりも、Webサイト、さらに今後の主戦はSNSへと変化しています。

日本で多く利用されているSNSは、Facebookやインスタ(Instagram)、X、YouTubeなど。今回は、媒体を組み合わせた効果的な生徒の集め方について紹介します。

塾の集客で大切なこと

一般的に集客を考える場合、ターゲットを「潜在客」と「顕在客」に分けて打ち手を変える必要があります。「これを解決したい」という自覚がないのが「潜在客」、自覚があるのが「顕在客」とした場合、学習塾の集客は、「顕在客」がターゲットになるはずです。

「成績が下がってきているので塾に行かせないと」「志望校に合格するための学力をつけたい」「推薦受験するために内申点を稼ぎたい」など、塾業界は生徒・保護者のニーズが顕在化しているため、集客の仕方は割とわかりやすいと思います。

例えば、「地元で人気のA高校に合格したい」というニーズがあれば「A高校対策講座」、「学校の成績を上げたい」なら「定期テスト対策」というように、訴求ポイントと工夫し、それに適した集客方法、集客媒体を選定していくことになります。

こんなにある!塾の集客方法・アイディア

一昔前は、塾の集客ツールといえば折込チラシやポスティングなどの紙媒体や塾ポータルサイトなどのWeb広告が多かったと思います。親が平成生まれの今の時代、それだけではなかなかターゲットには届きません。

彼らは情報収集の手段として、FacebookやInstagram、X(旧Twitter)、YouTubeなどのSNSを積極的に活用しています。また、情報の共有にも積極的で、口コミを参考にすることも多いでしょう。

集客を考える際には、伝えたい相手に伝わりやすいツールを選定し、場合によっては組み合わせてPR展開していくのが良いでしょう。

塾の集客方法①口コミ

保護者が塾を選ぶきっかけとなりやすいのは口コミです。成績が上がった、合格実績が高いなどの数字で判断できる事実の他に、面倒見が良い、先生が話しやすいなどの体験も、良い口コミにつながります。

人は、感動してはじめて行動に移す性質を持っています。これを「感動の法則」と言います。口コミはここから生まれます。つまり、「授業料」を超える感動を提供できているかが問われるということです。通塾した結果「志望校合格」という感動を得られるのももちろん良いのですが、もっと大切なのは日ごろの行いです。生徒ときちんと向き合っているか、保護者とコミュニケーションが取れているか。生徒や保護者の期待値を上回る「何か」を提供することが重要です。

また、入塾直後が最も口コミ行動をしやすいと言われます。入塾面談や体験期間に良い印象・体験を与えることも大切です。

参考:中小・個人塾のためのマーケティング講座Vol.4「感動の法則」
参考:中小・個人塾のためのマーケティング講座Vol.10「入塾直後は口コミのチャンス!面談で伝えるべき内容は

ちなみに、具体的にどうやって口コミを集めるかについては、例えば「お友達紹介カード」のようなアナログな方法も効果的です。財布に入る大きさのカードなら、「うちの塾おすすめだよ」という口コミもセットで宣伝してもらえます。

Comiruなら、塾からのお知らせをリンクでシェアできるちょっと便利な機能も。生徒・保護者との関係性をうまく構築し、自然に口コミが生まれる雰囲気を目指しましょう。

塾の集客方法②校門配布・チラシ配り

地域密着で学習塾を経営している場合は、校門配布やチラシ配りはまだまだ有効です。校門配布はタイミングが重要で、学校の定期テスト結果が返却される時期が一番危機感が強く、効果的です。学校説明会や見学会に参加する受験生に向けて対策講座を案内するケースもよく見かけます。

チラシの場合、突然入塾を促すのではなく、塾の無料イベントや体験会のお知らせくらいがいいでしょう。また、学校の先生にきちんと配布の許可をとり、配布後には学校を清掃するということも大切です。

塾の集客方法③SNS

Facebookやインスタ、X(旧Twitter)等のSNSやYouTubeなどの動画サービスを集客に活用するのもおすすめです。令和5年通信利用動向調査(総務省)」によると、年代を問わず、SNSを「知りたいことについて情報を探すため」に利用していることがわかりました。

SNSの魅力は、教室の雰囲気や先生の個性がわかること、臨場感のある情報が得られることです。それを踏まえた写真やコメントを定期的に更新すると良いでしょう。SNSの使い方がよくわからない場合は、普段から使い慣れている講師に聞いてみると良いですね。

YouTubeに関しては、コンテンツの企画から撮影、編集など、やや高度なテクニックが必要になります。とはいえ、現代社会に適したマーケテイング手法です。塾長からのメッセージを動画にするだけでも、文字で伝えるより効果的です。まずは他業種でもいいので参考になるコンテンツを探し、見せ方などを研究するところから始めてみると良いかもしれません。

塾の集客方法④公式ブログ

保護者の視点で塾選びを考えると、塾のホームページに記載されている内容はどの塾も似ていて、なかなか判断がつかないということがあると思います。自分の子どもに合った塾かどうか、教室や先生の雰囲気はどうか、どんな生徒が通っているか、このような視点からすると、公式ブログもSNSと並んで最適なツールと言えます。

定期的に更新される教室内の写真や、先生の雑感コメント、保護者からの感謝の言葉、懐かしい卒業生の来塾写真など、既成のホームページではわからない、塾の特徴がブログで伝わります。

塾の集客方法⑤交通広告や看板・インターネット広告

広告にはたくさんの種類があります。内容によって費用も狙いも変わるので、出稿前に検討が必要です。

たとえば新聞折込の場合、大まかなエリアの世帯動向や家族構成比率なども調べておくと良いでしょう。こうしたデータや情報によって、属性に適した文面を考えられます。駅広告やバス広告、看板などは、認知度や安心感を高める効果が期待できます。

また、インターネット広告も効果があります。塾ポータルサイトやバナー広告など、ターゲティング広告が可能なケースが多いので費用対効果も良いはずです。当然ですが、インターネット広告に出稿する際は、自塾の公式サイトも整えておく必要があります。

参考:あなたの塾のサイトは大丈夫? WEBサイトの構築・運用において重要な視点とは

一般広告は認知を高めるのに適したツールです。地域でいま一つ自塾が認知されていないと感じる場合には、試してみる価値があります。認知されれば、立地面で不利と言われる2階、3階に塾がある場合でも、保護者の方から調べて塾に来てくれるでしょう。

集客は効果測定とセットで考える

集客は戦略も大切ですが、効果測定も必須です。媒体ごとの費用対効果をきっちり分析し、精度を高めていきましょう。媒体ごとに(Web広告の場合)サイト訪問者数、問い合わせ数、入塾者数など、コンバージョンを確認することで、広告運用の改善につなげることができます。分析にはGoogleアナリティクスやサーチコンソールなどの無料解析ツールが便利です。

また、資料請求や問い合わせがあったものの、入塾しなかった見込み客は必ず発生します。集客するだけでなく見込客の管理もきちんと行いましょう。その時たまたまタイミングが合わなかっただけの方もいるはずなので、夏期講習の案内など、定期的にコミュニケーションを取りながら管理しましょう。

Comiruなら問い合わせから見込み顧客の管理が簡単に行うことができます。

参考:【見込顧客管理】機能で集客をなめらかに ~24時間365日受付できますか!?~
参考:Comiruの見込み顧客管理機能について知る

塾の集客まとめ

塾の集客に有効なツールや訴求ポイントなどについてご紹介しました。ターゲットに合わせて、そのニーズに合った集客ツール・訴求ポイントを使い分けると良いでしょう。集客戦略は効果測定と必ずセットで考えます。効果を数字で見える化し、改善を繰り返して精度を高めていきましょう。また、YouTubeなどの新たな集客ツールにも積極的に挑戦していく姿勢も大切です。紙媒体でなければ、失敗してもやり直せることも多いはず。良いと思ったことにはポジティブに取り組んでいきましょう。