Comiru初のユーザー会「コミラボミートアップ」開催! 塾同士で「指導報告書」の悩み相談やノウハウ共有を行ったら学びが深すぎた話

2022年4月19日、Comiru初のユーザー会「コミラボミートアップ」をオンラインにて開催しました。 「他の塾ってどんなふうにComiruを活用しているの?」 「塾運営の悩みについて、他塾の人たちと意見交換したい」 そんなお声にお応えする形で行ったミートアップ。記念すべき第1回のテーマは「指導報告書」でした。たくさんの共感や、学び合いが生まれた当日の様子をレポートいたします!

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コミラボミートアップの目的

コミラボミートアップ開催の目的は、上に示した3つです。塾業界は、日々のタスクも多いこともあり、なかなか横のつながりが生まれにくいもの。中にはワンオペで塾運営をされているケースもありますよね。そのため、ときには孤独感を覚えたり、体も心も疲れ切ってしまうこともあるのではないでしょうか。

このような状況に、全国3,900以上の教室に導入いただいているComiruとしてできることはないか。そんな思いから生まれたのが「コミラボミートアップ」です。

塾運営にまつわる悩みを共感し合ったり、困っていることにアドバイスをもらったり、お互いの工夫やノウハウを共有し合ったり・・・公式なお堅いものではなく、あくまで気軽にカジュアルにおしゃべりできる場として実施しました。

第1回「コミラボミートアップ」プログラムは?

「指導報告書」をテーマに開催した第1回コミラボミートアップ。全国各地から10名の先生方にお集まりいただきました。当日は、10名を5名ずつの2つにグループ分け。次のようなプログラムを実施しました。

  • 自己紹介
  • 各自が作成した指導報告書のシェア
    指導報告書の運営方針やこだわりの紹介
    指導報告書にかかわる悩みや課題を共有
    工夫やノウハウの紹介
  • 質疑応答・ミニディスカッション

開始当初はどことなくぎこちなさや緊張もあったものの、指導報告書のシェアが始まるとそんな空気も一転。大きく頷いたり、共感の声を漏らしたり、他塾の事例への質問が相次いだりと、ポジティブな学び合いが続々と生まれていました。

「指導報告書」の悩みや工夫について、どんな話があったの?

保護者との信頼関係構築に欠かせない「指導報告書」。重要性は認識しつつも、どこまで詳しく書くべきか、開封率や返信率を高めるためにはどうすればいいかなど悩みもつきないものですよね。なかなか他の塾の指導報告書を見る機会もないので、自分のやり方で間違いはないのか不安になることもあるかもしれません。

そこで、当日のディスカッションの様子をダイジェストでお伝えします。個人情報等の関係で、お見せできる範囲に限りがある点はご容赦ください。

指導報告書作成を効率化するには?

Comiruを使い始めて3年目のS先生

  • 授業内容については、事前に授業計画をする際に書いておいてしまうのがおすすめ。そうすれば、授業後はコメントを書くだけでよくなる。

↑ S先生の指導報告書。「授業内容」部分は授業計画の際に記載することで効率的に指導報告書を作成している。

エヌラボスディ・新田先生

  • コメントは授業中に書くようにしている。講師の先生にも、できれば授業中に書くように言っている。問題演習の時間などを活用するとよい。

ヒーローズ 馬渕校・川井先生

  • 色々書こうとしすぎるとキリがない点もある。講師が授業や授業準備よりタブレットに向き合う時間が長くなってしまっては本末転倒。いかに簡単なオペレーションで生徒の様子がわかるように報告するかを仕組化することも大切。そこで、コメントのテンプレートを10個強ほど用意している。

ヒキダスプラス・有好先生

  • 指導報告書のコメントによく使う定型文例(※下記参照)を用意している。講師の先生にも、その中からコメントを選んでアレンジしてもらっている。

ドクター関塾・紺野先生

  • 各講師に目安として120字くらいで書きましょうと伝えている。保護者が見てわかりやすいよう、AやA+などの評価も入れている。

英心うえの塾・御簗先生

  • 授業内容は生徒に記入させた「学習記録用紙」の画像を添付している。それにより、講師はコメント作成に集中できる。生徒自身が「学習記録用紙」に記録することになっているのは、主に「宿題の確認テスト」「今日の学習」「今日の宿題」の3点。

↑ 英心うえの塾・御簗先生の指導報告書。学習内容の報告は、生徒が作成した「学習記録用紙」が添付されている。

指導報告書の開封率をあげるには?

ヒーローズ 馬渕校・川井先生

  • 入塾面談の際にComiruの案内もして一緒に操作をしておくのがおすすめ。Comiruの使い方や指導報告の見方がわかるため、保護者がComiruにログインする習慣がつく。その結果、既読率も向上する。
  • 指導報告書に生徒が取り組んだ単元の確認テストなどを一緒に添付するのも良い。生徒の取り組みや頑張りが可視化されるため、開封のモチベーションになる。

アスクリエイト・竹林先生

  • 指導報告書は、長すぎても既読率が下がる。長々書かずに、端的に書くことも大切。

↑ アスクリエイト・竹林先生の指導報告書。端的ながらも、保護者から生徒への声かけが生まれる工夫がされている。

ヒキダスプラス・有好先生

  • 授業当日、遅くとも21時半までには送ることも大切。翌日送付などになってしまうと、見てもらえる確率も下がる。また、生徒が起きている時間までに送付して保護者が生徒を褒めてあげられるようにしてあげることも意識している。

生徒の理解が浅かった場合などマイナスな点を伝える際の工夫は?

エヌラボスタディ・新田先生

  • 授業内容と理解度を伝えるだけでなく、理解が十分でなかった部分に対しての今後の塾の指導方針を伝えるようにしている。「理解できていなかった」というだけだと、保護者から生徒が叱られてしまうかもしれないが、塾の指導方針を伝えれば保護者も納得しやすく角が立たない。

ヒキダスプラス・有好先生

  • 生徒がわかっていなそうな分野について「次はこういうやり方でやってみるので、ご協力お願いします」と伝え、保護者もうまく巻き込むようにしている。

颯・金森先生

  • 家庭でできることも伝えるようにしている。生徒の学力は、学校・塾・家庭の3箇所のサイクルで伸びていくが、保護者の中には塾に預けておけばOKと思ってしまうケースもある。そのため、家庭学習の重要性も伝えている。

先生方のお話から、運営メンバーも指導報告書の重要性を再認識することに。Z-NET SCHOOL・仲村先生の「指導報告書でコミュニケーションのドアを開けておくことできると、そこと関係ない”今回のテストこうだったんですけど…”など連絡も寄せてくれるようになる」との言葉に、指導報告書が保護者と塾との信頼関係の基盤となっていることを改めて実感させられました。

参加いただいた先生からの感想

Comiruにとって初めてのユーザー会となった「コミラボミートアップ」。Comiruを活用いただいている各塾の先生方が横のつながりを持つことの大きな可能性を感じる会となりました。

参加いただいた先生からも「なかなか他塾との交流がないため、有意義だった(颯・金森先生)」「様々な活用のやり方、悩みを聞けて良かった(Z-NET SCHOOL・仲村先生)」「他塾の報告書を見る機会がないのでとても参考になった(ヒーローズ馬渕校・川井先生)」といった声が寄せられました。

中には「他塾の方の工夫している取組みを目にすることができ、大変参考になりました。ちょうど打ち解けて、深い議論に入ろうとしていたところだったので、もっと時間が欲しかったです!(アスクリエイト・竹林先生)」など時間不足を嘆く声も。「時間が2時間くらいあってもよかったですね!(S先生)」といったお声もいただきました。

「他塾の先生方のテンプレートの活用などはいいなと思いました(みらい塾・葛馬先生)」など、自塾の運営に生かせる点の気づきもお寄せいただいたことは、運営者としてとても嬉しい限りでした。

また、「新規開拓」「退塾防止」など次回以降のミートアップのテーマのご希望も多数お寄せいただくことに。Comiruを起点に先生方の横のつながりを作り、より良い塾経営にお役立ていただけるよう私たちもより一層力を入れていきたい、との思いを新たにしました。今後の「コミラボミートアップ」にもご期待ください。