ブログやSNSを使った効果的な生徒の募集方法

監修いただいた先生

効果的な塾の集客方法とは?さまざまな媒体を活用したマーケティングで、Facebookやインスタ(Instagram)、X、YouTubeなどSNSでの集客について解説しました。その中で、ターゲットを「潜在客」と「顕在客」に分け、それぞれの目的に応じて伝え方を変える必要があることがお分かりいただけたと思います。

今回は、もう少し踏み込んで、どんな内容だとターゲットに刺さりやすいか、具体的な伝え方についてご紹介します。

ブログやSNSは発信する内容が重要

多くの学習塾では、チラシやホームページなどで情報発信をしていると思います。どこにある、どんな塾なのか。時間割やシステムについて、合格実績など。

ブログやSNSで発信する内容は、それらとは分ける必要があります。SNSを使うメリットを理解し、その効果が最大限に現れるように工夫しましょう。

SNSで情報発信するメリット

SNSを活用するメリットは以下のとおりです。

  • 低コストでターゲティング広告ができる
  • 拡散力があるため、幅広いユーザーにアプローチできる
  • DMなどで直接コミュニケーションが取れる

ターゲティングを意識した情報発信のしかた

学習塾の場合、「〇〇高校に合格したい」「苦手な英語の定期テスト対策をしたい」というように、「時期」「学校」「志望校」「科目」「部活」「テスト(定期テスト、模試)」「成績」などの組み合わせでニーズを言語化することが多いと思います。

不特定多数に発信するチラシやホームページでは伝えにくいこれらの情報を、SNSでは切り込んで伝えることができます。

(例)

ターゲット A高校から地元旧帝大のB大学を目指している生徒とその保護者
時期 高校2年 夏
内容 「B大を目指すA高2年生が9月にやるべき勉強3選」

 

ターゲット A高校1年生(または進学希望)の生徒とその保護者
時期 いつでも
内容

A高校1年生におすすめの英単語参考書5選
A高校の英語の定期テスト対策法

SNSの便利なところは、エリアや属性などでターゲティング広告が設定できるところ。また、具体的な学校名を明記することで、検索している人、つまりターゲットに見つけてもらえやすくなります。

全体像を語るのではなく、ニッチな情報を発信して「短時間でも役に立った」「わかった気がする」と、伝えたい相手の「コスパ(コストパフォーマンス」「タイパ(タイムパフォーマンス)」を高めることを意識してください。

拡散を狙ったアプローチのしかた

ターゲティングを意識して、A高校合格、英語の成績UPのようなニッチな情報発信をしながらも、より多くのユーザーに伝えるにはどうしたらいいでしょうか。

SNSの運用にはいくつかコツがあります。もちろん専門家に委ねるのも良いのですが、Youtubeの教育系チャンネルや人気の学習塾の公式ブログなどを研究するといいと思います。

いわゆる「バズる」コンテンツは、意外にもニッチな情報が多いことに気づきます。また、ファンが付きやすいエッセンスがあると拡散されやすいようです。例えば、毎回役立つ“小話”を入れたり、イメージマスコットなど覚えやすいキャラクターを設定するなど。

更新頻度の少ないホームページでは伝えられない「塾の雰囲気」を、写真付きで発信するケースも少なくありません。それはそれで良いのですが、雰囲気だけでは不十分です。似たようなイメージ投稿に埋もれてしまいます。雰囲気を伝えながら、自塾ならではの戦略を見せる、ニッチな情報でターゲットの獲得を目指してください。

例えば、学校の指導方針に疑問がある生徒や保護者は、情報にとても敏感です。膨大な量の課題を出す学校、進度が早すぎる、または遅すぎる学校、面倒見が良くない学校など・・・。学校に対して不信感を持っている生徒や保護者がいると、情報の拡散スピードが速いように思われます。そういったエリア・学校研究をするのもよいでしょう。

SNSは、誰かの心を動かすことに成功すれば、瞬く間に拡散します。塾、受験などのキーワードにヒットする人の周りには、同じニーズの人がたくさんいるはずです。

ここではSNSを用いた情報発信を中心にお伝えしました。ブログをメインで活用する場合は、SNSとの連携を設定するようにしてください。ブログ内にSNSのシェアボタンを設定するのも効果的です。

SNSの運用とは少し違いますが、MEO対策についてもすこしお伝えします。MEOとは、「地図エンジン最適化(Map Engine Optimization)」の略です。MEO対策とは、Gooleマップで「塾」を検索された際に、自塾の情報を上位に表示させることを目的にした施策のことです。

飲食店やホテルなど検索するときに、よく目にすると思います。「ここに口コミ☆4つ以上のレストランがあるな」と認識する、あれです。

エリア内の検索ワードを対策するので、正式には「ローカルSEO」と呼ばれます。専門知識が必要とされるSEO対策と違って容易に取り組みやすい施策です。

MEO対策については別の記事で詳しく解説したいと思います。

まとめ

SNSを活用した情報発信について、どんな内容だとターゲットに刺さりやすいか、具体的な伝え方についてご紹介しました。

ブログやSNSは、発信する内容がとても重要です。全体像を語るのではなく、ターゲットを想定したニッチな情報を伝えましょう。昨今の人気コンテンツを見ても、「B大を目指すA高2年生が9月にやるべき勉強3選」「A高校1年生におすすめの英単語参考書5選」など、ちょっと具体的すぎるかな?と思うくらいでもよいと思います。

誰かの心を動かすことに成功すれば、瞬く間に拡散します。塾、受験などのキーワードにヒットする人の周りには、同じニーズの人がたくさんいるはず。この塾よさそう、というくらいの反応でも、効果は大きいでしょう。